寒中見舞(2003年2月7日更新)
寒 中 見 舞
科学的知識の増大と跳梁に対応する宗教的(イスラム…)信仰の力とはどこで折り合えるのか。
ところが、アメリカのメディアでは2001.9.11以降は、ジョン・レノンの平和を祈る名作「IMAGINE」が何故か「不適切な歌」のリストに組み込まれるという異常な事態に立ち至っているという。
この噂を裏付けるような「リベンジ」を公言して憚らないキャンペーンを展開しているブッシュと、金正日を並べて、私は大きな不安を抱いている。「リベンジ」はエンドレスだから。
さて、昨年11.27には喜寿(77)の節目を迎えましたが、私にとっては6.18の検査入院以降、約3ヵ月に及ぶ入院生活(肝臓を半分摘出除去)という、初めての苦渋と決断の試練がありました。
日大板橋病院で指折りの名医(Dr. TAKAYAMA)との幸運な出会いに恵まれ、9.11(メモリアルデー)に退院後、3ヵ月半の経過についてDr.は順調な恢復と診断。とはいえ、脚・腰の衰弱をリハビリで徐々に挽回しつつあるのが実態です。社会復帰への地均しで年末にはAACA(建築美術工芸協会)、長野県建築文化賞の審査、建築家フォーラム(INAX)、ステップアップセミナー(中央工学校)のプロデュースなどにそろそろ参加しはじめています。
長いトンネルの先に光がようやく見えて、建築設計界の懸案の資格制度問題を一歩前進させる指標として宮本忠長/大宇根弘司/藤本昌也さん等の協力で専攻建築士制度が発足するこのチャンスにこそ大同団結し、支援しましょう。新老人クラブ日野原先生の言によれば、75歳以上のキャリアを社会に還元すべきであるということですが、「老害」にならぬ程度に協力したいものです。
年頭に当たり、相変わらず自然体で、心豊かな交誼を生活の信条として、末筆ながら御家族の健康と御多幸を祈り、寒中見舞の御挨拶といたします。