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【第171回(2018/9/18)のお知らせ】<番町教会見学会(四ツ谷)>

かつて1929年に竣工した遠藤新氏設計の教会があった。その教会は先の大戦により失われている。番町教会の歴史は古く130年を超える。幾多の困難な歴史を経た日本キリスト教会の歴史の中にあり、四ツ谷という立地条件を考えると、きわめて重要な位置を占めている。新築の番町教会にあたって強く意識したのは歴史である。参照したのはまだキリスト教が幾多の分裂をする以前の教会、加えて福音がもたらされる以前の遺構である。聖書と人が向き合う時、建築が貢献することのできる力は光である。分厚い構造の狭間から抜けおちる光。雲から落ちる光の現象をして、薄光光線、別名「天使の階段」と呼ぶ。建築の表現としては実に基本であり、今更テーマとするには憚られるが、この仕事においては他の表現が見当たらない。それだけ原型に近い建物である。二階のバルコニーには一面を占めてパイプオルガンが設置予定である。設置は10月であるので今回の見学には間に合わないが、それ以前の姿を見る最後の機会ともなる。壁は微妙に傾き左官で仕上げられている。パイプオルガンの重低音を受け止めるためである。(手塚貴晴)

■テーマ: 「番町教会見学会(四ツ谷)」

■見学会: 2018年9月18日(火)集合15:50 見学会16:00~17:00
 【要予約:締切り9月14日(金)】*お申込み状況により締め切らせて頂きます

 案内者・企画/手塚 貴晴氏
   (東京都市大学教授)

■会 場: 日本キリスト教団 番町教会  東京都千代田区六番町7-12

■参加費:建築家フォーラム会員=無料                     
       法人会員(3名まで)=無料
       一般ビジター=2,000円
       学生・院生ビジター=1,000円
 (参加費は見学会当日に受付にてお支払いください)

■お申込みについて
建築家フォーラムのメンバーの方は、専用のFAX申込用紙もしくは、
 E-mailにてご予約下さい。

■問合せ
 建築家フォーラム 事務局/重巣・秋田   
 9月18日当日連絡先:070-1268-0110(重巣)
  TEL:03-6658-5720 FAX:03-5600-7797
  E-mail:kentikuka-forum@kentikuka-forum.net

​ 手塚貴晴 てづかたかはる
1964 東京都生まれ
 1987 武蔵工業大学卒業
1990 ペンシルバニア大学大学院修了
1990-94 リチャード・ロジャース・パートナーシップ・ロンドン勤務
1994 手塚建築企画を手塚由比と共同設立
(1997 手塚建築研究所に改称)
 2009- 東京都市大学教授

 ​ 【主な受賞歴】
日本建築学会賞(作品)(2008年ふじようちえん)
 日本建築家協会賞(2008年ふじようちえん)
 グッドデザイン金賞(1997年副島病院)(2013年あさひ幼稚園)
 日本建築家協会優秀建築賞(2015年 空の森クリニック)
 Global Award for Sustainable Architecture 2017
2017 Moriyama RAIC International Prize

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