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【第184回(2019/12/17)のお知らせ】 < メディアテークから25年、図書館はどこまで来たか、これから先どこまで行くのか >

1995年に「せんだいメディアテーク」のプロポーザルデザイン・コンペティションが行われて、もうすぐ25年が経過します。その頃はまだ、携帯電話をインターネットに接続する「i-mode」すら無かったICTは、その間に飛躍的な発達を遂げ、私がコンペに応募した際に提案した、来館者の手によって図書館内を絶えず流動する本の在りかを瞬時に検索する『Navi-Pal』は、今日ではすでに皆が持っているスマートフォンによってすっかり現実のものとなっています。
 こうした技術の発展に伴って、図書館そのもののあり方も多様化し、他の機能との複合化も一段と加速されています。また、新たに図書館を新築するばかりでなく、既存の役場庁舎や、学校などを活用して図書館に改装するリノベーションも増えてきています。そんな中つい先ごろ高知県須崎市では、新しい市立図書館の建築設計者を、基本設計の段階になってからでなく、基本構想の段階からそれを共に考えるパートナーとして選定しようという、これまでに例のない設計者選定のプロポーザルが試みられました。古谷も審査委員長としてそれに加わり、去る11月13日の公開審査において『須賀川市民交流センターtette』の設計者である畝森泰行氏と、子ども、高齢者などの福祉施設などを手掛ける金野千恵氏がジョイントする共同体が選ばれました。
 2019年の最後を締めくくる12月のフォーラムは、そのお二人をお招きして、これまでの図書館の来し方、また今後の行く末について、様々な見解やアイディアを伺いたいと思います。メディアテークのコンペから25年を経てどこまで到達したのか、こらから先、ますます多様化、流動化するであろう図書館とその可能性について、会場も含め熱い討論を期待しています。皆さんふるってご参加ください。いつもように、講演後は講師を囲んで気軽な懇親会を予定しています。    (ふるやのぶあき)

■テーマ: 「 メディアテークから25年、図書館はどこまで来たか、これから先どこまで行くのか 」

■講演会: 2019年12月17日(火) 受付18:00 開演18:30~20:00
        【要予約:定員50名 締切り12月13日(金)】

 講演者: 畝森 泰行 (畝森泰行建築設計事務所 代表、
横浜国立大学、日本女子大学 非常勤講師)
: 金野 千恵 (t e c o 代表、東京大学、東京芸術大学 非常勤講師)
 聞き手: 古谷 誠章 (建築家フォーラム代表幹事)

■会 場: 大光電機(株)両国ビル 講演会:10F 東京都墨田区両国4-31-17
     TEL:03-6658-5720

■参加費:建築家フォーラム会員=無料                     
       法人会員(3名まで)=無料
       一般ビジター=2,000円
       学生・院生ビジター=1,000円

■お申込みについて
建築家フォーラムのメンバーの方は、E-mailにてご予約下さい。

■問合せ
 建築家フォーラム 事務局/重巣・秋田   
 当日連絡先:070-1268-0110(重巣)
  TEL:03-6658-5720 FAX:03-5600-7797
  E-mail:kentikuka-forum@kentikuka-forum.net

畝森 泰行  うねもり ひろゆき
 1979 岡山県生まれ
 2005 横浜国立大学大学院修士課程 修了
 2002−09 西沢大良建築設計事務所 勤務
 2009 畝森泰行建築設計事務所 設立
 現在 横浜国立大学、日本女子大学非常勤講師
【主な作品と受賞】
 2012 第28回新建築賞(吉岡賞)「Small House」
 2013 英国AR House Awards 2013優秀賞「Small House」
 2019 グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)
    「須賀川市民交流センターtette (石本建築事務所と共同)」

金野 千恵  こんの ちえ
 1981 神奈川県生まれ
 2005 東京工業大学工学部建築学科 卒業
 2005−06 スイス連邦工科大学 奨学生
 2013−16 日本工業大学 生活環境デザイン学科 助教
 2015 t e c o 設立
 現在 東京大学、東京芸術大学非常勤講師
【主な作品と受賞】
 2012 東京建築士会住宅建築賞金賞「向陽ロッジアハウス」
 2014 日本建築学会作品選集新人賞「向陽ロッジアハウス」
 2016 第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示 特別表彰
 2016 SDレビュー2016鹿島賞「幼・老・食の堂」

古谷 誠章 ふるや のぶあき
 1955 東京都生まれ
 1978 早稲田大学理工学部建築学科卒業
 1980 同大学院理工学研究科建設工学専攻修了
 1983 早稲田大学理工学部助手
 1986 近畿大学工学部講師、90 同助教授
 1986-87 文化庁芸術家在外研修員としてマリオ・ボッタ事務所に在籍
 1994早稲田大学理工学部助教授、NASCA設立、97 同教授
 2017日本建築学会会長
【主な作品と受賞】
 1990 第8回吉岡賞「狐ヶ城の家」
 1999 日本建築家協会(JIA)新人賞「詩とメルヘン絵本館」
 2000〜2017 日本建築学会作品選奨「香北町立やなせたかし記念館」
 「早稲田大学會津八一記念博物館」「ジグハウス/ザグハウス」「近藤内科病院」
 「茅野市民館」「高崎市立桜山小学校」「小布施町立図書館まちとしょテラソ」
 「山鹿市立鹿北小学校」「喜多方市新本庁舎」(計10件)
 2007 日本建築学会賞(作品)、日本建築家協会賞、BCS賞「茅野市民館」
 2011 日本藝術院賞「茅野市民館」
 2012 日本建築美術工芸協会AACA賞「小布施町立図書館まちとしょテラソ」
 2014 日本建築大賞「実践学園自由学習館」
 2015 日本建築学会賞(業績)「『失われた街』模型復元プロジェクト」

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