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【第182回(2019/10/15)<しま・ひと・たから>のお知らせ】

少子高齢化、地方消滅などが社会・経済問題の定番となっている今日の日本ですが、建築家の活動は需要のある都市に集中し、すでに高密度となっている飽和状態の都市空間で活動しているのが現状です。一方で、地方においてまちづくりに関わる建築家、都市計画家たちは時には相反する利害関係をもつステークホルダーたちの間で、地方再生を目指して日々戦っています。
山下保博さんは、建築家として斬新な構造を建築空間の主要素として表現する数々の名作を生み出してきました。その結果、世間ではRC建築家と言えば「西のA藤、東のY下」という構図が描かれつつあるのではないかと、勝手に想像しています。
そのような建築家像を一掃する山下さんの新たなチャレンジ、「伝泊」プロジェクトが注目されています。ふるさと奄美大島において話題となっているまちづくりプロジェクトで、山下さんは建築家の領域を超越し、自らステークホルダーとなって宿泊施設、コミュニティーセンター、高齢者介護施設など日々広がる構想を打ち立て、新たなビジネスモデルを構築しておられます。そして、日本各地の同志たちを刺激し、社会的建築家・デベロッパー・企業家という新たな建築家像を打ち立てられました。10月のフォーラムでは、「建築家は職能であり、企業ではない」という概念を払拭し、建築家が描く本当の意味での「世界を変える」という夢が実現できる、という希望を与えてくれる山下さんの活動と
建築実例を披露して頂きます。(国広ジョージ)

■テーマ: 「 しま・ひと・たから 」

■講演会: 2019年10月15日(火) 受付18:30 開演19:00~20:30
※通常フォーラムと開演時間が異なりますのでご注意ください。
【要予約:定員50名 締切り10月11日(金)】

講演者: 山下 保博 (建築家/(株)アトリエ・天工人 代表取締役
奄美イノベーション(株) 代表取締役)
聞き手: 国広 ジョージ(建築家フォーラム幹事/建築家)

■会 場: 大光電機(株)両国ビル 講演会:10F 東京都墨田区両国4-31-17
TEL:03-6658-5720

■参加費:建築家フォーラム会員=無料
法人会員(3名まで)=無料
一般ビジター=2,000円
学生・院生ビジター=1,000円

■お申込みについて
建築家フォーラムのメンバーの方は、専用のFAX申込用紙もしくは、
E-mailにてご予約下さい。

■問合せ
建築家フォーラム 事務局/重巣・秋田
当日連絡先:070-1268-0110(重巣)
TEL:03-6658-5720 FAX:03-5600-7797
E-mail:kentikuka-forum@kentikuka-forum.net

山下 保博 やました やすひろ
1960  鹿児島県奄美市生まれ。
1986  芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学修士課程修了
1991  山下海建築研究所設立
1995  事務所名をアトリエ・天工人(テクト)に改称
国内外で多くの建築賞を受賞。
2016  奄美の古民家を宿泊施設として再生させた「伝泊」を事業化
2018  地域包括コミュニティ施設「伝泊+まーぐん広場・赤木名」をオープン
2019  5月新会社「伝泊+工芸」を設立し、アートと宿泊、食を軸とした
地域づくりを全国で精力的に続けている

国広 ジョージ くにひろ じょーじ
1951  東京都生まれ(米国籍)
1964  渡米
1974  カリフォルニア大学バークレー校環境デザイン学部卒業
1976  ハーバード大学大学院デザインスクール修士修了
※アメリカで建築家として活動 (1976-1996)
1997  日本にて設計活動を開始
1998  国士舘大学工学部助教授
2001  東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程単位取得退学
2003  国士舘大学工学部(2007年4月より理工学部)教授
2006  日本建築家協会(JIA)副会長
2011   アルカシア(ARCASIAアジア建築家評議会)会長[2011-2012]
2011  清華大学客員教授 [中国] (2011-現在)
日本建築家協会(JIA)、日本建築学会(AIJ) などでも広く活動。

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