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【第177回(2019/4/16)のお知らせ】 <近作についてー二つの公共建築を通してー  >

いま、遠藤克彦はホットな建築家の一人である。私は、「鮮明」という言葉が似合う建築家だと思っている。遠藤は新人ではない。熟練された職人建築家である。今から10年余り前、「豊田市自然観察の森ネイチャーセンター及び周辺施設」のコンペで最優秀賞を獲得し、デビューを果たしている。遠藤の建築は、彼の性格をそのまま具現化したような、鮮明でストレートな建築だ。戦う建築とも言えよう。建築をコンセプトの具現化として実現しようと戦う姿勢が鮮明に現れている。遠藤と接していると、彼の口調はものをストレートに語り、意見もはっきりと表現する。鋭い切れ味の人間だ。設計に対する集中力も抜群であろう。その結果が、首尾一貫して数々の住宅の傑作を生み出している。その後も遠藤の勢いは止まらない。「茨城県大子町新庁舎設計プロポーザル」において快勝を収める。大子町では、自然との共生が鮮明に表現されており、この豊かなアイディアを、やはり曲面の優しさを含みながら、くっきりとした建築ボリュームとしてまとめ上げている。これも竣工が楽しみな作品だ。今回は、この現在進行中のプロジェクトを中心に遠藤の建築論を披露して頂く。そこには、行政を相手に戦う建築家が指揮するアトリエ事務所が、日々の闘いの中で作品を創作していく過程が回見えてくるのではないかと期待している。(国広ジョージ)

■テーマ: 「近作についてー二つの公共建築を通してー」

■講演会: 2019年4月16日(火) 受付18:00 開演18:30~20:00
        【要予約:定員50名 締切り4月12日(金)

 講演者:遠藤 克彦 (建築家 株式会社遠藤克彦建築研究所 代表取締役)
 聞き手:国広 ジョージ(建築家フォーラム幹事/建築家)

■会 場: 大光電機(株)両国ビル 講演会:10F 東京都墨田区両国4-31-17
     TEL:03-6658-5720

■参加費:建築家フォーラム会員=無料                     
       法人会員(3名まで)=無料
       一般ビジター=2,000円
       学生・院生ビジター=1,000円

■お申込みについて
建築家フォーラムのメンバーの方は、専用のFAX申込用紙もしくは、
 E-mailにてご予約下さい。

■問合せ
 建築家フォーラム 事務局/重巣・秋田   
 3月19日当日連絡先:070-1268-0110(重巣)
  TEL:03-6658-5720 FAX:03-5600-7797
  E-mail:kentikuka-forum@kentikuka-forum.net

遠藤克彦 えんどうかつひこ
1970 年 横浜市に生まれる
1992 年 武蔵工業大学(現 東京都市大学)工学部建築学科卒業
1995 年 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻修士課程修了
    (東京大学生産技術研究所 原広司研究室在籍)
    同大学院博士課程進学
1997 年 遠藤建築研究所設立
1998 年 同大学院博士課程退学
2000 年 東京都品川区東五反田に事務所移転
2007 年 株式会社遠藤克彦建築研究所に変更
2017 年 大阪オフィス設立
2019 年 大子町オフィス設立
2010 年~2016年 
    東京工芸大学工学部建築学科、慶應義塾大学大学院理工学研究科
    国士舘大学工学部理工科建築学系、工学院大学建築部、
    日本大学理工学部建築学科、非常勤講師
2019年~日本大学大学院理工学研究科、東京都市大学工学部建築科、非常勤講師

国広 ジョージ くにひろ じょーじ
1951年 東京都生まれ(米国籍)
1964年 渡米
1974年 カリフォルニア大学バークレー校環境デザイン学部卒業
1976年 ハーバード大学大学院デザインスクール修士修了
   ※アメリカで建築家として活動
1997年 日本にて設計活動を開始
1998年 国士舘大学工学部助教授
2001年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程単位取得退学
2003年 国士舘大学工学部(2007年4月より理工学部)教授
2006年 日本建築家協会(JIA)副会長
2011年 アルカシア(ARCASIAアジア建築家評議会)会長[2011-2012]
2011年 清華大学客員教授 [中国] (2011-現在)
2011年 日本建築家協会(JIA)、日本建築学会(AIJ)などでも広く活動。

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