ニュース

【第167回のお知らせ】<物語的エコロジー>

 4月の建築家フォーラムは、若手建築家の能作文徳さんをお迎えします。能作さんの建築は、いつも抽象と具象のちょうどよいバランスの中でできていると感心してみています。それは彼が常に「もの」にこだわっているからであり、「もの」を遡った自然の資源までをも見つめているからかもしれません。人のものづくりへの関わり方に強い興味を持ち、どこの自然から原材料を取ってくるのかまで追いかけるのです。建築を動かないものとして捉えるのではなく物質循環の流れの中で捉え、人とものの生態学的な認識から新しい建築のあり方を模索しています。
 レクチャーでは、街並みとの連続や家族の記憶の継承という観点から、既存家屋の小屋組や瓦、障子や欄間などのマテリアルの再利用・再配置を試みた「高岡のゲストハウス」、アジアの共通性として米に着目して、米の流通で使われる米袋、農家で使われる竹から、農業と建築の融合したアート作品の「Bamboo Theater」(フィリピン)、中古の建物のスラブに孔を開けて建物を上下に繋ぎ、光を取り入れ、熱や空気を循環させ、住みながら改修した 「西大井のあな 都市のワイルドエコロジー」などを紹介くださいます。ぜひ皆様ふるってご参加ください。
(安田幸一)

■テーマ: 物語的エコロジー             
詳細&お申し込み先

■講演会: 2018年4月17日(火)受付18:00 開演18:30~20:00 【要予約:締切り4月13日(金)】

講演者:能作文徳 (東京電機大学建築学科准教授)
聞き手:安田幸一 (東京工業大学教授、安田アトリエ主宰)

聴講費:建築家フォーラム会員=無料                     
法人会員(3名まで)=無料
一般ビジター=2,000円
学生・院生ビジター=1,000円

(聴講費は講演会当日に受付にてお支払いください)

■会 場: 大光電機(株) 大会議室 〒130-0026 東京都墨田区両国4-31-17 両国ビル10F

安田 幸一 やすだ こういち
  1958年 神奈川県生まれ
  1983年 東京工業大学大学院建築学専攻修了
  1983-02年 日建設計勤務
  1989年 Yale School of Architecture M.Arch
  1988-91年 Bernard Tschumi Architects
  2002年 東京工業大学准教授、安田アトリエ設立
  2007年  東京工業大学教授、安田アトリエ主宰

 【主な作品と受賞】
 村野藤吾賞・日本建築学会賞
 「ポーラ美術館」
 日本建築学会作品選奨
 「東京工業大学緑が丘1号館レトロフィット」
 「東京工業大学付属図書館」
 グッドデザイン金賞(通産大臣賞)
 「TOTOレストルームアイテム01」

能作 文徳 のうさく ふみのり
1982年  富山県生まれ
  2005年  東京工業大学建築学科卒業
  2010年  能作文徳建築設計事務所設立
  2012年  東京工業大学大学院建築学専攻博士課程修了 
  2012年  東京工業大学建築学系助教
  2018年ー 東京電機大学建築学科准教授

【主な作品と受賞】

東京建築士会住宅建築賞
  「ホールのある住宅」
  SDレビュー2013鹿島賞
  第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示 特別表彰
  「高岡のゲストハウス」
  SDレビュー2017入選
  「西大井のあな」

最近のニュース一覧

ニュース一覧

フォーラムの参加はこちら

次回フォーラムに参加希望の方は、下のボタンをクリックし、申込フォームよりお申込み願います。

 

参加申込み

レター(過去のフォーラム)